現在、日本には100万人以上の人がひきこもり状態にあり、そのほとんどが働くことのできない状態にあります。そんな家族を持つ両親は子供の将来に大きな不安を抱えていると思います。
ひきこもり理由も家庭環境も様々なので「働きたいけど働くことができない人」もいれば「全く働く気がない人」という人もいます。しかし、多くのひきこもりがこの状態を良いと思っておらず、改善したいと思っていることは間違いありません。
そんな彼らをサポートできるのは一番近くにいる家族しかありません。
そこで働かないひきこもりのこどものため「親ができること」「知っておかなければならないこと」について紹介していきたいと思います。
目次
親が知っておかなければならないこと
ひきこもりのこどもが働かない理由
ご両親はなぜ自分のこどもが働かないか、働くことができないのか、またひきこもっているのか知っていますか?
ひきこもりになる原因は様々です。
人間関係
病気
いじめ
DV
人生で躓いたから(受験で失敗) など
ひきこもりも長期間続けばコミュニケーション面での問題は共通して出てきますが、その人が働けない、または働かない原因の根幹はここにあるのでまずそこを知ることから始めましょう!
ひきこもりの人が抱えている不安を解消する、はじめの一歩になります。
しかし、自分がひきこもっている理由は他人に話しずらいことも多くあるので、無理に聞き出すことは絶対しないでください。
親は自身の理想と価値観こどもに押し付けるのではなく、こどもが幸せになる道を求めるべき
人間という生き物は一世代違うだけで全く違う生き方や考え方をする生き物だそうです。
現在の若者世代はネットの普及もあり生活や人生が多様化しています。
そんな中、今の親御さん世代は当然のように学校へ行き就職し定年まで仕事を続ける、そんな人生が当たり前と思っていると思います。
そして、ご両親はこどもに対して「どこでもいいから就職しろ!」「正社員になれ」「大学くらいでなさい」
そんな風に言ったことはありませんか?
当然あると思います。
私が親でも同じことを言っていると思います。
しかし人間のなかには人の中では生きづらい人間もいます。
私もそんな人間の一人でした
ご両親の気持ち理想は分かります。
普通に学校へ通い、普通に就職し正社員として定年まで安定した生活を送ってほしい。
そうすれば自分は安心ですよね?
でも正しい人生や親の理想の人生がこどもの幸せになるとは限りません。
初めに話しましたが、今の時代、働き方も人生も多様化してきています。
正解は十人十色
なのでこどもが本当に幸せになれる生き方や働き方を認めるべきだと思います。
しかし、両親の不安や理想もわかります
なので、じっくり話し合い親子で妥協点を見つけるのもいいと思います。
こどもに対してやってはならないこと
感情的にならない
ひきこもりの人たちは精神が過敏になっていることがありちょっとした刺激で過剰に反応してしまうことがあります。
どんな時でも冷静に対応することを心掛けてください。
こどもの将来を悲観してはいけない
働かずにずっと家にいるこどもを悲観してはいませんか?
ひきこもりは口で言うほど親が嫌いではありません。
ときには無視し暴言を吐き暴力をふるってしまう人もいるかもしれません
それでも親のことは大切に思っています。
そして、ひきこもりは親が思うよりも両親のことをよく見ています。
そんな、両親が自分に対し、がっかりした態度やもう駄目だとあきらめた態度をみせると、ひきこもり自身も自分の人生に対し投げやりになってしまったり不安になってしまいます。
ひきこもり改善にとって自信と安心はとても大切な要素なのでそこを下げるようなことは決してやってはいけません。
一方的に言葉をかけない
親が一方的にかける言葉は暴力にも脅迫にもなる
例えば辛くて学校や仕事へ行けないのに「学校へ行け!」「仕事しろ!」「働け!」と一方的に言い続けるのは暴力と同じです
自分自身ではどうにもならない状態の相手にとっては相手を追い込む行為となるのでちゃんと相手の返事や反応を待ちましょう!
親子だから会話がなくても分かり合えるというのは間違えです。
問題の解決を急いではいけない
ひきこもりというのは普通の精神状態に見えて常に感情の瀬戸際にいます。
ちょっとしたことから感情的になったり自殺を考えたりもします。
なので、追い込むようなことは決してやってはいけません。
何よりも「自信をつけさすこと」「安心感を与えること」を意識して行動しましょう。
まずは、何回失敗してもいいのだと両親側の精神的な余裕をみせ、安心感を与えるところから始めてみましょう!
実践すべきこと
生きること働くことの楽しさをメリットを教える
「働きたいのに働けない」という人は別ですが中には「そもそも働く気がない」という人もいます。
私も元々はこのタイプでした
この働く気がないタイプにもいろいろなタイプがあります
①家がお金もちで働く必要がないと思っている
②やりたいことも欲しいものもなくいつ死んでもいいくらいに思っている
③今の自分を開き直ってすべてを親に任せてる など
しかし、働かないこどもに初めに実践することは基本的に同じで「生きること働くことの楽しさをメリットを教える」事です!
なぜなら、本人に働く理由がなく、そもそも嫌なことだからです。
この運営者は何を言ってるんだろう?と首をひねる方もいるかもしれません
生きるためにはお金を稼ぐ必要があって、だから仕事をして働くのは当たり前という考え
働かないとお金が稼げない、生活ができない、生きていけないじゃないか!
親が死んだ後どうするんだ!
働く理由ならこれだろ!そう思ってるらっしゃると思います。
しかし、我々にはこれは当てはまらないのです。
①のパターンなら親がちゃんとお金を残してくれるから働かなくてもいいだろうと思い
②のパターンならそもそも欲しいものもやりたいことも無く、ただ生きてるだけで、本気でいつ死んでもいいと思っているので働かない
③のパターンなら親がこどもを養うのは当たり前など自分の中で様々な理由をつけ、自分が働く必要がないと思っており、自分にかかる責任をすべて親に押しつける
このように「そもそも働く気がない」タイプのひきこもりには嫌な仕事を無理してやる理由がない
そんな人間を働かせるためには仕事の楽しさやメリットを伝え働くことへの意欲を持たせるしかありません。
カウンセリングや集団治療を受ける
働く意欲がでても、長期間ひきこもりや他人との関係を断っていた人は大体コミュニケーション面での問題に悩むと思います。
接客中に話せなくなったり、滝のような汗をかいたり、パニックになってしまう人もいます。
そういった方は一度カウンセリングを受けてみるのもいいかもしれません。
慣れてきたら心療内科や自治体などが開催している集団治療に参加してみるのもいいかもしれません。
個人的には集団治療はとてもおすすめです!
一番嫌じゃない仕事から始める
働く意欲を持ち、他人とのコミュニケーションへの不安が解消出来たら仕事選びです!
まずは一番嫌じゃない仕事から始めましょう!
正社員で
週休二日で
1日8時間労働で
月収25万円以上で
そんな普通の仕事をいきなり求めないでください!!!
ひきこもりを一瞬で普通のサラリーマンにする薬なんてないんです。
無理に多くを求めすぎると逆に悪化してしまうこともあります!
短時間でも週一回でも
初めの一歩が大切です
最初の一歩を踏み出すことで分かることも多いです。
例えば、仕事をしてみたら意外とコミュニケーションが取れることに気づいたり、体力面で続けられそうにないと思ったら意外と平気で週6日働けたり、想像以上に対人関係への拒絶反応が酷く人と関わる仕事ができないことに気づくパターンなんてのもあります。
そんな人間でも働きやすい環境は必ずあります!
なのでとりあえずは一番嫌じゃないバイトから始めて
その後今の自分に合った仕事を選びましょう
まとめ
ひきこもっていても幸せにはなりません。
15年間、苦しみながらひきこもっていた私が言うのだから間違いありません...
しかし、幸せというのは本当は近くにいっぱい落ちています。
しかも、それを手に入れることはそんなに難しくありません。
なら、なぜそれをひきこもりが手に入れられないのかというと、ひきこもりには自由がないからです。
物理的にも精神的にも経済的にもです
自由を手に入れる方法はいっぱいあります
お金を必要としない方法もあります
でも一番簡単なのがお金なんです
だから最初の一歩を踏み出してみましょう
何度失敗してもいいです
その都度少しづつでも軌道修正すれば必ず自分の理想の人生に到着します!